傷あと治療
患者さんのためにできること~基礎知識から社会復帰支援まで

著者 小川 令
ISBN 9784771905474
発行年 2021年
判型 B5
ページ数 280ページ
本体価格 14,000円(税抜き)
電子版 あり
医書.jp<電子版>
M2Plus<電子版>

命は助かった。けれどこの傷とどう生きる? という問題に患者さんは直面します。高齢化社会で長く生きる私たちにとって、生活の質(QOL:quality of life)は欠かせないものとなっています。
形成外科の技術進歩はめざましく、一つ一つの技術が格段に向上しています。さらに、ケロイド・肥厚性瘢痕といった傷あとのメカニズム、体質などもだいぶわかってきました。それによってこういった目立つ傷あとの治療は昨今、飛躍的に進化した、と著者は言います。また傷あと治療では、ときに患者の心へのアプローチも必要になるというのがこの著者の信念です。
本書はそんな著者が、①基礎知識編、②手術治療編、③非手術治療編の3章建てで「傷あと治療」を解説します。研修医がまずQを出して、著者がこれに答える形式で、図やイラストが多用され、ノートブックのような見やすさです。とは言え最新の知見も盛り込まれており、侮れません。280pとボリューミーですがQ&A形式なのでどこからでも読むことができる便利な本です。いま「傷あと」に関してはこの一冊で十分、ほぼわかります。