クリティカルケアにおける栄養管理

クリティカルケアにおける栄養管理

編集 平澤博之
ISBN 978-4-7719-0349-4
発行年 2009年
判型 B5
ページ数 270ページ
本体価格 7,600円(税抜き)
電子版 なし


栄養管理の成否が重症患者の転帰を左右する。

クリティカルケアにおける栄養管理の特徴は,その対象となる症例が複雑な代謝動態を呈するので,その代謝動態を十分把握した上で,それに立脚した栄養管理を施行しなければならないということ。さらに様々な臓器不全を発症しているので,それらが代謝動態,さらには栄養管理に多大な影響を与えることを考慮した上で,栄養管理を行わなければならないことである。(序文より)

I 重症病態における代謝動態
1.熱傷時の代謝栄養管理(田中秀治)
2.SIRS(青木克憲)
3.重症感染症・敗血症(佐藤二郎)
4.急性肝不全・肝硬変(志賀英敏)
5.急性腎不全・慢性腎障害急性増悪(宇佐美眞・濱田康弘)

II.Bacterial translocation
1.Bacterial translocationとその予防対策および治療(織田成人)

III 代謝モニタリング
1.ICUにおける代謝モニタリング(安部隆三・平澤博之)

IV 栄養管理の基本方針・基本知識
1.栄養管理の投与経路(奈良 理・浅井康文)
2.必要な投与エネルギー量と適切なエネルギー基質(武山直志・野口 宏)
3.重症患者に適した組成のアミノ酸製剤(田代亜彦)
4.ミネラルおよびビタミン(畑尾史彦・三村芳和)
5.血糖コントロール(星野正巳)
6.市販されている経静脈栄養用・経腸栄養用製剤(松田兼一・森口武史・針井則一・後藤順子)
7.免疫強化栄養(深柄和彦・望月英隆)
8.クリティカルケアとNST
(疋田茂樹・坂本照夫・森真二郎・宮城智也・高松学文・高須 修・菊間幹太・新山修平)

V 各種重症病態に対する栄養管理の実際
1.外傷・熱傷(海田賢彦・島崎修次)
2.重症感染症・敗血症(長谷部正晴)
3.合併症を発症した糖尿病(櫻井健一・齋藤 康)
4.中枢神経障害(木下浩作・丹正勝久)
5.心不全(市川眞紀子・今中秀光)
6.ARDS・急性呼吸不全(林田 敬・藤島清太郎)
7.急性肝不全・肝硬変急性増悪
(仲村将高・織田成人・貞広智仁・安部隆三・中田孝明・平澤博之)
8.重症急性膵炎(大島 拓・織田成人・平澤博之)
9.急性腎不全・慢性腎障害急性増悪(寺岡 慧)
10.肝・腎同時不全(中田孝明・志賀英敏・平澤博之)
11.敗血症性多臓器不全(貞広智仁・大島 拓・平澤博之)