形成外科エキスパートたちの基本手術
合併症回避のコツ

形成外科エキスパートたちの基本手術

編集 野﨑幹弘
ISBN 978-4-7719-0431-6
発行年 2014年
判型 A4
ページ数 312ページ
本体価格 15,000円(税抜き)
電子版 なし


日常診療で使える基本手術の《極意》と、合併症回避の《真髄》を平易に解説!
雑誌‘形成外科’に連載し好評をいただいた25編に、新たに6編を加え拡大判で書籍化しました。

本書は,雑誌「形成外科」で5年にわたり連載されたシリーズ「私の手術と合併症回避のコツ」の中から特に好評であった25編に,up-dateなテーマの数編を新たに加えた内容で構成されている。日本形成外科学会において各領域のエキスパートとして,また指導的立場にある方々が,自ら専門分野の1つを選び,ご自身が大事にされている手術手技と合併症回避策について述べていただいた。論述は「ここがポイント」で極意を,「私の手術手技の基本」と「合併症回避のコツ」では真髄が続く。しかも平易に,具体的に記述されており,本書の企画・目的に十二分に沿う内容となっている。したがって,当初の対象は形成外科専門医をめざす先生方であったのが,すでに専門医として活躍されている先生方にも,形成外科の手術手技の知識を得たい他科の先生方にも,大いに活用されることを確信している。
(『編集にあたって』より抜粋)

I 創傷
1.デブリードマンの方法 (松村 一)
2.皮膚縫合─基本手技から肥満患者の腹部創縫合まで─ (鳥居修平)
3.人工真皮を使った皮膚全層欠損治療 (鈴木茂彦)
4.熱傷創に対する手術─特に重症熱傷患者について─ (仲沢弘明)
5.瘢痕・ケロイドの考え方と私の手術 (小川 令)

II 顔面
1.加齢性眼瞼下垂に対する手術 (横尾和久、梅本泰孝)
2.筋膜移植術による先天性眼瞼下垂症の治療 (石田有宏)
3.鼻骨骨折の整復手技 (上田晃一、塗 隆志)
4.Closed approachによる外傷性斜鼻の治療 (菅原康志)
5.前額皮弁による全外鼻再建 (櫻井裕之、藤原 修)
6.頬骨骨折の治療 (平林慎一)
7.上顎Le FortⅠ型骨切り術 (奥本隆行)
8.下顎枝矢状分割術 (平野明喜)
9.顔面神経麻痺に対する一期的遊離広背筋移植術 (上田和毅)

III 頭頸部
1.大胸筋皮弁を用いた頭頸部再建術 (清川兼輔、高橋長弘)
2.頭頸部再建における遊離組織移植の血管吻合術 (木股敬裕)
3.中咽頭・口腔癌切除後の遊離組織移植を用いた再建術 (岡崎 睦)
4.遊離空腸移植術 (中塚貴志)
5.血管柄付き遊離腓骨移植による下顎再建 (多久嶋亮彦、成田圭吾)

IV 乳房
1.ティッシュ・エキスパンダーと乳房インプラントを併用した乳房再建術 (岩平佳子)
2.有茎横軸型腹直筋皮弁:TRAM flapによる乳房再建─Body contouring surgeryを考慮して─ (山本有平)
3.遊離腹直筋皮弁による乳房再建─再建乳房の美しいマウンド形成─ (館 正弘)
4.広背筋皮弁による乳房再建 (矢野健二)

V 手指
1.指尖部損傷の外科的治療 (松井瑞子)
2.腱損傷の外科的治療─Zone I・II屈筋腱断裂を中心に─ (松浦槇太郎、内田 満)
3.切断指再接着術 (楠原廣久、磯貝典孝)

VI 下肢・陰部
1.前外側大腿皮弁の挙上法 (稲川喜一)
2.会陰部悪性腫瘍に対する手術療法 (橋本一郎、中西秀樹)
3.腸骨・鼠径リンパ節郭清術 (清澤智晴)
4.四肢リンパ浮腫に対するリンパ管静脈吻合術 (橋川和信)
5.遠位茎腓腹皮弁による下腿・足部の再建 (柏 克彦、小林誠一郎)