臨床病理レビュー特集第159号
最新版 臨床栄養に検査をどう生かすか

臨床病理レビュー特集第159号
監修 橋詰直孝、〆谷直人
ISBN
発行年 2018年
判型 B5
ページ数 170ページ
本体価格 3,982円(税抜き)


発刊にあたって(橋詰直孝・〆谷直人)巻頭

総 論
1.臨床検査における基準範囲と生理的変動(〆谷直人)
2.臨床栄養管理における身体計測の活用(中村丁次)
3.血漿蛋白による栄養アセスメント(齊藤憲祐)

各 論
1.外科手術における栄養管理(鷲澤尚宏)
2.肝疾患と栄養検査(杉本元信)
3.脂質異常症の検査と栄養(小谷和彦、他)
4.糖尿病の栄養および検査(武井 泉、他)
5.メタボリックシンドロームの栄養および検査のありかた(多田紀夫)
6.肥満症と、鑑別すべき内分泌疾患(吉原 彩)
7.やせ・るいそうの栄養および検査(高見澤菜穂子、他)
8.高齢者における栄養および検査-サルコペニア・フレイル・マラスムス・ロコモティブシンドローム-(舩渡忠男)
9.食物アレルギー検査と活用法(海老澤元宏)
10.腎疾患の栄養および検査(菊池春人)
11.ビタミン欠乏症の評価とラボラトリーテスト(渭原 博、他)
12.ミネラル・微量元素欠乏症の判定(児玉浩子)
13.褥瘡と栄養検査(志越 顕、他)
14.血液疾患と栄養検査(川杉和夫)
15.水・電解質酸塩基平衡の管理(山崎拓也、他)
16.栄養関係者が知っておくべき感染症(古谷信彦)
17.臨床栄養に関連するカビ毒・残留農薬の検査(小西良子・笹本剛生)
18.栄養と遺伝子変異の関わり(木内幸子、他)

「臨床栄養に検査をどう生かすか」は 2003 年 10 月、臨床病理刊行会より「臨床病理レビュー特集第 127 号」として発刊した。当時、わが国では診断群分類(Diagnosis Procedure Combination:DPC)が実施されて、栄養アセスメントが重要視され始めた。その後、改良を加え 2005 年 11 月に同名の単行本を発刊した。臨床病理レビュー特集第 127 号および単行本は、医師、臨床検査医、臨床検査技師、管理栄養士、病院調理師、看護師、薬剤師を始めとする医療関係者の多くの方々に利用していただいた。
単行本出版から 10 年以上経ち、その間医学は進歩し、新しい概念や診療ガイドラインが次々と提唱された。そこで、この度「最新版 臨床栄養に検査をどう生かすか」を発刊することにした。
内容は、総論では臨床栄養にかかわる基準範囲、生理的変動、カットオフ値、栄養アセスメントの基本である身体測定など、各論では最も問題の多い生活習慣病と栄養検査、今日の問題である食物アレルギー、るいそう、褥瘡の栄養検査に加えて、肥満と二次性肥満の鑑別、そしてメタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧の診断基準などを示した。
また、各学会が提唱している新しい診療ガイドラインに基づき、日常の診療現場ですぐに利用できる栄養アセスメントにした。例えば、メタボリックシンドロームは胎児期の栄養状態の関与、アデノサイトカインの意義、高齢者人口の増加に合わせ高齢者における栄養および検査、これからの身体計測や新しい臨床検査などを取り入れた。さらに、臨床栄養に関連するカビ毒・残留農薬の検査、栄養と遺伝子変異の関わりなどの新しい項目を追加した。
本書では日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会編集「臨床検査のガイドラインJSLM2015」による共用基準範囲を用いた。改良を加えた本書が、NST に取り組む病院の方々にとって実用的な手引書となること、医学生や栄養関係の学生にとって将来の研究の道標となることを願う。
最後に本書に快くご寄稿下さったご執筆者各位に深謝いたします。あわせて本書の刊行にご尽力いただいた株式会社宇宙堂八木書店/臨床病理刊行会 編集部長の田中健治氏に深謝いたします。
2018 年 6 月吉日
監修・編集
一般社団法人 臨床栄養協会 名誉理事長 橋詰 直孝
一般社団法人 日本臨床検査医学会 理事 〆谷 直人
(国際医療福祉大学 教授)