カンファでおさえる小児麻酔(サンプル)
6/6

指導医指導医参考文献1) 辻 志穂,古田繁行,佐藤英章ほか.初期治療としての輸液療法.小児外科 2014;46:1023—26.2) Khanna A, Kurtzman NA. Metabolic alkalosis. Resp Care 2001;46:354—65.3) 川原央好,田附裕子,曹 英樹ほか.硫酸アトロピン療法(静注).小児外科 2014;46:1029—32.4) Kamata M, Cartabuke RS, Tobias JD. Perioperataive care of infants with pyloric stenosis. Pediatric Anesth 2015;25:1193—206.5) 原真理子:小児の全静脈麻酔.川名 信,蔵谷紀文編.エビデンスで読み解く小児麻酔.東京:克誠堂出版;2016,p.142—9.A先生A先生11成人と同様に事前に酸素を投与しておいて,輪状軟骨圧迫のうえ1分後に挿管するという方法でよいですか?暴れる新生児で十分に酸素化するのは難しいですね。また新生児は胸郭の内向き弾性が大きいために機能的残気量が少なく,さらに酸素消費量が多いので換気を休むとすぐに低酸素血症になってしまいます。Modified rapid sequence intubation(修正迅速挿管)という10 cmH2O以下の低圧で換気する方法がよいと報告されています。輪状軟骨圧迫は換気や気管挿管が難しくなる一方,効果が期待できないという報告が多いですね。低圧換気で胃に空気を入れないようにして導入してください。小児のブロックに慣れた施設では超音波エコーガイド下の腹直筋鞘ブロックが行われているようです。神経ブロックはどうですか?正解 2,4

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る