─19─ 異質性が高い 異質性が低いメタアナリシスの結果のばらつきを異質性といいます。統合された効果量の推定値の信頼性に関係します。異質性が高いことは,データ統合の信頼性の低さ,または不適切性につながります。逆に異質性が低いことは,集められた研究が均質であり,統合された結果の信頼性が高いことを意味します。統計学的に異質性の程度を検定することができます。左は各研究の効果量が大きくばらついて,異質性が高い状態です。研究対象や方法が異なっている可能性を示します。右は各研究の効果量が比較的狭い範囲に集まっていて,異質性が低い状態です。同質性(homogeneity)が高いことと同じです。統合された結果は真の値に近いと考えられます。1.14異質性(heterogeneity)
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