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保険収載されている疾患に対する治療1(毛単細純血性管血奇管形腫)2毛細血拡張症色素レーザーで治療する疾患 3(乳苺児状血血管管腫腫)4太田母斑5異所性蒙古斑6外傷性刺青Qスイッチレーザーで治療する疾患7(カ扁フ平ェ母・斑オ)レ斑第2章29to Doctorsto Families(ご本人・ご家族への説明)幼児期 治療効果の高い幼児期に、まず初めの治療を行います。 ただ、効果的とはいえ完治はしないため、過度な治療は控えるようにします。「何かせずには居られない」という親御さんの気持ちはわかるのですが、過度な治療によりキズを生じたりすれば本末転倒です。生涯を通し長い目でみた根気のいる治療であることを丁寧に説明し、理解を得るようにします。年齢が若いほど、治療効果は高くなります。このため、  ①幼小児期に治療を行います   治療効果がはっきりしなくなるまで繰り返します。  ②色調がふたたび増強して来たら、試験照射を行い、効果があれば、   その条件で治療を行います   このときも、治療効果がはっきりしなくなるまで繰り返します。以後、②を繰り返します。・完治を目指すのではなく、赤みを抑えることを目的とします。このことを、・最初の治療の目安は「集団生活(幼稚園、小学校)に入る前」です。・小学校に入ると、治療を希望しない子どもは治療に非協力的になります。また、日焼け止めなど術後ケアにも協力しなくなります。その場合は、いったん治療を休止して、本人が希望するまで待つのも選択肢の1つです。・レーザーだけでは、高いQOLを得るのは難しいので、カバーマークなど患者と家族に時間をかけて説明します。も併用してQOLを上げるようにしましょう。小児期 小学校に入る頃にはプールやクラブなど屋外活動が増えてきますので、遮光がしにくくなり治療が困難になってきます。このため、実際には、小学生のうちは治療は行わないようにします。思春期以降 思春期から青年期になり、本人が希望すれば、治療を再開します。成人してからは、社会生活に影響が少ないように治療計画を立てます。¦ COLUMN ¦年齢や生活の段階に応じた治療を、長期的に行っていきましょう

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