AA動画14結膜面の確認(10秒)タッキングの糸が瞼板を貫通して結膜面に露出していないか確認する。通常は目標のMRDを3.5~4.0mmとしていますが,ドライアイ患者や緑内障点眼者および高齢者は1mmくらい控えめにしています。ドライアイ患者では術後に涙液の蒸散が増加するため,また緑内障点眼者は角膜びらんができると難治になるためです。また,高齢者,特に男性は「かわいらしく」なってしまうので,控えめの方が自然な印象になります。糸をかけ直す時は,先にミュラー筋の新たな部位に糸を通してから,はじめにかけた糸を外します。次いで,瞼板上の糸と縫合します。それでもうまくいかない場合は,いったんすべての糸を外してからやり直すことになりますが,瞼板へは再度同じ位置に刺入するようにしています。また,かけ直す目安は,調整段階で1mm眼瞼を上げるのに必要なタッキング量が経験的には2mm程度であることから計算します。瞼結膜の確認眼瞼を反転して,瞼板に通した糸が結膜面に露出していないことを確認する Q-17(動画14・15,図11)。目標とするMRDは全例で同じでしょうか? ドライアイ症例や年齢により調整しますか?Q-15糸のかけ直しはどのように行いますか? また,かけ直す目安はどのように決めるのですか?Q-1625
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