50プレート固定は伸筋腱癒着を来たすこともあり,伸筋腱と絡むようなアプローチは望ましくない。伸筋腱縦切アプローチはできるだけ回避すること。中節骨へのORIFは指ブロックおよび指ターニケットでできる。ちなみに,指ターニケット用の手袋は色付きのものを用いる。外し忘れを防ぐためである。【症例3】33歳,男性,柔道選手(全日本レベル),左環指中節骨横骨折(転位あり「不安定」)「ガッチリ止めて早く動かす。動かしながら治す!」とのコンセプトで,側正中でアプローチし,プレート固定(VAhandsystem)とした。皮切はプレートより小さく,骨膜はできるだけ剥がさないようにした。術後2週間の外固定の後,buddytapingでの可動域訓練を行い,術後4週で軽めの柔道の練習を許可し,術後8週で試合復帰できた。Tips!
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