44Rotational supracondylar fracture(背側転位型)に対してのクロスピンニング。十分整復できたし,固定も強固だ。悪くはないがベストではない。側索には影響がないとしても側副靭帯を貫き,鋼線がPIP関節と干渉している。術後PIP関節拘縮のリスクはある。実際,この関連症例もリハビリや可動域訓練に苦慮した。ほとんどが小児例の骨折だが,関節との干渉は避けたいとこ ろだ。トリヤベ◦整復法は?◦ピンニング?全身麻酔およびターニケット使用下に手術を行い,透視下に整復を試みた。牽引して背側から圧迫するように屈曲すると整復された。次いで,1.0mmK鋼線にて交差刺入固定とした。手術はどうする?実際の治療
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