PBLDで学ぶ痛み治療
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【 文 献 】 頭痛診療では、毎回「一次性頭痛か、二次性頭痛か、あるいはその両方か?」という視点での診察が必要である。表2に示す所見を認める場合は、必要な検査を行い、二次性頭痛の除外・診断を行う。一次性頭痛は慢性的な経過をたどるものが多いが、必ずしも毎回同じ病態とは限らず、また複数の頭痛が混在していることも少なくない。慢性頭痛の経過中も、緊急性の高い二次性頭痛を見逃さないことが重要である。1) 日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会訳.国際頭痛分類(第3版beta版)(ICHD-3β)日本語版.http://www.jhsnet.org/kokusai_new_2015.html(2017年10月閲覧)2) SakaiF,IgarashiH.PrevalenceofmigraineinJapan:anationwidesurvey.Cephalalgia1997;17:15—22.3) DetskyME,McDonaldDR,BaerlocherMO,etal.Doesthispatientwithheadachehaveamigraineorneedneuroimaging?JAMA2006;296:1274—83.4) 日本神経学会・日本頭痛学会監.慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会編.片頭痛の急性期治療には,どのような方法があり,どのように使用するか.慢性頭痛の診療ガイドライン2013.東京:医学書院;2013.p.114—7.5) 日本神経学会・日本頭痛学会監.慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会編.どのような患者に予防療法が必要か.慢性頭痛の診療ガイドライン2013.東京:医学書院;2013.p.145—7.6) 日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会訳.薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛,MOH).国際頭痛分類(第3版beta版).東京:医学書院;2014.p.106—7.7) DowsonAJ,SenderJ,LipscombeS,etal.Establishingprinciplesformigrainemanagementinprimarycare.IntJClinPract2003;57:493—507.8) 日本神経学会・日本頭痛学会監.慢性頭痛の診療ガイドライン作成委員会編.くも膜下出血はどう診断するか.慢性頭痛の診療ガイドライン2013.東京:医学書院;2013.p.9—11.(大路 奈津子)090本症例のポイント

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