水を知る
病院検査を理解するための豆知識

水を知る

著者 巽 典之(著)横田正春・紙谷富夫・近藤 弘(共著)
ISBN 978-4-7719-5064-1
発行年 2008年
判型 B5
ページ数 78ページ
本体価格 2,000円(税抜き)
電子版 なし


身近にある水について、私たちは良く知っているようで、実のところよく知りません。大学や病院の研究者においても同様です。「実験用の水とはどのような水ですか?」とお聞きすると「純水です」と答えてくれますが、どの程度の純水度なのかはあまり理解されていないようです。
研究者及び病院検査室の方々に、研究所・病院の上水を信用することなく、自分の検査研究室に自前の純水製造装置を設置し、その維持管理をこまめに行って頂きたいと考え、本書を出版しました。

I.はじめに
II.水とは?
1.水
2.氷
3.雪
4.水蒸気・高温水

III.おいしい水と不味い水
1.腐った水
2.機能水

IV.ヒトが安心して飲める水;上水・下水の安全性
1.原水特性
2.上水の話
3.水質基準
4.水の消毒法(塩素消毒, 紫外線消毒, オゾン消毒)
   【参考:トリハロメタン】
5.下水の話
6.下水道
7.下水基準
8.下水はどうして臭いのか?
9.中水の話
   【参考:洗浄法】

V.病院用水
1.病院の貯留水
2.アルコール消毒
3.製剤用水
   【参考:エンドトキシンとパイロジェン】
4.手洗い
5.病院内環境調査
6.病院排水

VI.魚も棲めないきれいな水?;実験室用水・精密工業用水の作り方
1.イオン交換水
2.超純水
3.精密工業用の水
4.臨床検査室の水
   【参考:分子篩】
5.超純水の製造法(超濾過,イオン交換法,逆浸透法,限外濾過法,電気再生式イオン交換法,脱気膜による脱ガス)
6.付属用品(デブス・フィルター,メンブレン・フィルター)
7.水の規格の日米間差

VII.人体にとっての水とは? 水和・溶解・吸水・乾燥
VIII.自然の水浄化力