麻酔2026年1月号
周術期の人工呼吸の整理と再考:キーワードの理解と周術期人工呼吸への応用
ARDS研究から発展した肺保護換気戦略と周術期人工呼吸の最前線を凝縮。肺保護換気の基本原理から駆動圧・経肺圧・メカニカルパワー、EITによる可視化まで、術後肺合併症を減らす最先端知見を一挙解説。肺保護換気の理論と実践をつなぐ、麻酔科医が“いま読むべき”知見をまとめた特集です。
●巻頭言
チーム医療の中の麻酔科医 中村 智之 1
●特 集
周術期の人工呼吸の整理と再考:キーワードの理解と周術期人工呼吸への応用
緒言とまとめ 内田 寛治 2
肺保護換気:特に周術期の肺保護換気とは 八幡 俊介ほか 5
駆動圧,経肺圧:周術期人工呼吸での応用と考え方 齋藤 大之ほか 13
自発呼吸関連肺傷害,ペンデルフト現象:
周術期における生理と臨床への応用 吉田 悠人ほか 21
術中メカニカルパワーは術後肺合併症を予測できるか?
―メカニカルパワーの概要,問題点と周術期のエビデンス― 諸石 耕介ほか 31
EIT:術後人工呼吸への応用と術後予後との関連 岩田 博文 43
●症例報告
覚醒下で体外式膜型人工肺を導入し,全肺洗浄を行った
低心機能を伴う肺胞タンパク症の 1 症例 山本 匠ほか 49
術後呼吸不全を来し筋萎縮性側索硬化症と診断された
1 症例 髙橋 周平ほか 54
電池式メス使用中にエタノール含有消毒液が引火した
1 症例 小泉 皓子ほか 59
外国文献紹介 63
投稿規定 65
ニュース 71
