第58回(2019年度)麻酔科専門医認定筆記試験問題解説集


著者 麻酔科専門医試験対策研究会
ISBN 9784771905351
発行年 2020年
判型 B5
ページ数 270ページ
本体価格 4,400円(税抜き)
電子版 なし


●A問題
[58A1]オピオイド,鎮痛薬:トラマドール 2
[58A2]呼吸:臨床呼吸生理 3
[58A3]麻酔の歴史 4
[58A4]静脈麻酔薬:プロポフォール 6
[58A5]オピオイド,鎮痛薬:オピオイド拮抗薬:ナロキソン 7
[58A6]神経筋モニタリング:末梢神経刺激法 8
[58A7]手術室の安全管理・環境整備:感染 9
[58A8]手術室の安全管理・環境整備:消毒法:各種消毒薬 10
[58A9]循環モニタリング:心電図:基本的心電図 12
[58A10]研究計画と統計学:統計法の選択:NNT 13
[58A11]中枢神経系:病的状態での脳生理:脳虚血 14
[58A12]中枢神経系の生理学と薬理学:脳血流の調節:脳代謝率 16
[58A13] 自律神経系の薬理学:アドレナリン性薬理学:ドパミン受容体 17
[58A14]術前合併症と対策:神経筋疾患:重症筋無力症 18
[58A15]代謝モニタリング:糖代謝異常:血糖値:非ケトン性高浸透圧症候群 19
[58A16]循環生理学:心機能調節:心臓反射 20
[58A17]循環生理学:圧量ループ 21
[58A18]循環:心臓周期 23
[58A19]呼吸:呼吸生理の基礎:酸素の運搬:ヘモグロビンによる酸素運搬 25
[58A20]高齢者麻酔:加齢による変化:呼吸機能 26
[58A21]呼吸生理の基礎:血液ガスと酸塩基平衡:肺胞気動脈血酸素分圧較差 27
[58A22] 呼吸:呼吸生理の基礎:呼吸器系の構造と生理機能:肺循環 28
[58A23]呼吸:呼吸生理の基礎:肺におけるガス交換:換気血流比 30
[58A24]生理学:循環:心拍出量:決定因子 31
[58A25]薬物代謝:ミクロソームの薬物代謝酵素:酵素誘導 32
[58A26]肝臓:肝臓病の病態生理:肝硬変と門脈圧亢進症 34
[58A27]産婦人科手術の麻酔:子宮収縮・弛緩:子宮弛緩薬 35
[58A28]腎臓:正常生理 36
[58A29]リスクマネジメント:麻酔関連のガイドライン:肺血栓塞栓症 37
[58A30]循環モニタリング:経食道心エコー法:評価:基本断面像 39
[58A31]酸塩基平衡,体液,電解質:カリウムの生理:低カリウム血症 41
[58A32]術前合併症と対策:内分泌・代謝疾患:甲状腺疾患 42
[58A33]生理学:内分泌,代謝,栄養:代謝:糖質代謝:糖新生 42
[58A34]手術室における安全性と環境整備:化学物質:ラテックスアレルギー 43
[58A35]耳鼻科手術の麻酔:解剖・生理:気道:睡眠時無呼吸症候群 44
[58A36]中枢神経系:麻酔薬の脳血流と脳代謝率に及ぼす影響:吸入麻酔薬 45
[58A37]吸入麻酔薬:吸入麻酔薬麻酔力価の変化,麻酔薬力価の測定 46
[58A38]吸入麻酔薬:取り込みと分布:吸入麻酔薬濃度変化と肺胞内濃度変化との関係 48
[58A39]薬力学,薬物動態:薬物効果の臨床的評価:薬物相互作用:アイソボログラム 50
[58A40]静脈麻酔薬:ケタミン 52
[58A41]静脈麻酔薬:α2受容体刺激薬 53
[58A42]術前合併症と対策:内分泌・代謝疾患:栄養疾患:肥満 55
[58A43]薬力学,薬物動態:薬物効果の臨床的評価:薬物相互作用:アイソボログラム 56
[58A44]オピオイド,鎮痛薬:レミフェンタニル 58
[58A45]ペインクリニック:治療:薬物治療:オピオイド 59
[58A46]局所麻酔薬:毒性:全身毒性,心血管毒性の比較 60
[58A47]神経筋遮断:神経筋遮断拮抗薬 61
[58A48]神経筋モニタリング:末梢神経刺激:テタヌス刺激 62
[58A49]局所麻酔薬:構造–作用関係と物理化学的性質 64
[58A50]自律神経系:受容体の薬理 64
[58A51]救急医療:器官別の代表的病態:アレルギー:アナフィラキシー 65
[58A52]研究計画と統計学:研究法の設定,統計法の選択 67
[58A53]血管外科の麻酔:術前評価:周術期合併症に関与する因子 68
[58A54]術前合併症と対策:心血管系疾患:心伝導障害:ペースメーカ 69
[58A55]術前合併症と対策:呼吸器疾患:喫煙 70
[58A56]循環モニタリング:動脈圧測定:非観血的血圧測定 71
[58A57]リスクマネジメント:麻酔の安全を向上するために:麻酔関連のガイドライン:術前絶飲食ガイドライン 71
[58A58]麻酔器:麻酔回路:Maplesonシステム 72
[58A59]麻酔器:二酸化炭素吸収:吸入麻酔薬と吸収剤の相互作用 73
[58A60]薬力学,薬物動態:薬物動態学的概念:コンパートメントモデル 74
[58A61]麻酔深度モニタリング,脳波:特定の薬物と臨床的な状況:麻酔深度評価の電気生理学的方法:自発脳波 77
[58A62]心血管系のモニタリング:肺動脈圧測定 79
[58A63]循環モニタリング:動脈圧測定:観血的血圧測定:動脈血圧波形 80
[58A64]呼吸モニタリング:カプノメータ 81
[58A65]呼吸生理の基礎:流量-容積曲線 83
[58A66]神経ブロック:手技:神経刺激ガイド下ブロック法 85
[58A67]悪性高熱症:概論,診断と治療 86
[58A68]成人心臓外科手術の麻酔:解剖 87
[58A69]小児心臓外科手術の麻酔:先天性心疾患の病態生理学 88
[58A70]血管外科手術の麻酔:頚動脈内膜切除術 88
[58A71]産婦人科の麻酔:妊娠による生理的変化:血液の変化 89
[58A72]産婦人科手術の麻酔:産科出血 90
[58A73]小児麻酔:新生児・乳児の生理的発達:移行循環 92
[58A74]小児麻酔:新生児・乳児の生理的発達 92
[58A75]レーザー手術の麻酔:レーザー光が組織に及ぼす影響,気管チューブの燃焼 94
[58A76]手術室以外での麻酔:電気痙攣療法(ECT):麻酔管理:生理的影響 95
[58A77]体位:眼障害:虚血性視神経症 96
[58A78]緩和:がん性痛の治療:薬物治療 97
[58A79]集中治療:人工呼吸器関連肺炎(ventilator associated pneumonia:VAP) 99
[58A80]集中治療:呼吸:人工呼吸療法:換気モード:従量換気 100
[58A81]小児心臓手術の麻酔:術後管理:肺高血圧:一酸化窒素 101
[58A82]腎,輸液,輸血,栄養:栄養の基礎的概念:栄養素の代謝とその障害:飢餓 103
[58A83]成人心臓手術の麻酔:血液凝固に関連する薬物:抗凝固薬:ヘパリン 103
[58A84]術後合併症:感染症:創部感染 104
[58A85]救急医療:中毒患者の評価と治療:パラコート中毒:肺障害 105
[58A86]救急医療:高圧酸素療法,低気圧の影響:高気圧の生理学的影響 106
[58A87]ペインクリニック:代表的な痛み疾患:三叉神経痛 107
[58A88]泌尿器科手術の麻酔:泌尿生殖器の神経支配 109
[58A89]術後痛管理:鎮痛薬,鎮痛療法関連薬:非オピオイド鎮痛薬:非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs) 109
[58A90]緩和:がん性痛の治療:薬物療法 111

●B問題
[58B1]麻酔器:麻酔器の点検 114
[58B2]
質の評価と改善:質評価のプログラム:日本麻酔科学会:麻酔関連偶発症例調査 115
[58B3]手術室の安全管理・環境整備:放射線:電離放射線:X線 116
[58B4]医療倫理:研究倫理:臨床研究倫理指針:臨床研究法 118
[58B5]研究計画と統計学:生存時間分析 118
[58B6]医療倫理:臨床倫理 119
[58B7]中枢神経系:脳血流の調節,麻酔薬の及ぼす他の影響 120
[58B8]術後合併症:中枢神経系合併症:認知機能障害 121
[58B9]末梢神経系:神経:神経線維 122
[58B10]神経筋接合部:ニコチン性アセチルコリン受容体:幼若型・成熟型受容体 123
[58B11]胸部外科手術の麻酔:麻酔法:一側肺換気の生理的影響 125
[58B12]術前合併症と対策:内分泌・代謝疾患:低栄養患者:神経性食欲不振症 125
[58B13]静脈麻酔薬:副作用 126
[58B14]オピオイド,鎮痛薬:薬力学-薬物動態的考慮 127
[58B15]オピオイド,鎮痛薬:薬物相互作用 128
[58B16]局所麻酔薬:構造-作用関係と物理化学的性質,作用機序,臨床薬理学 129
[58B17]筋弛緩薬,拮抗薬:神経筋遮断からの回復:スガマデクス 130
[58B18]神経筋モニタリング:誘発反応の評価:測定筋 131
[58B19]吸入麻酔薬:心肺系への影響:揮発性吸入麻酔薬と呼吸器系 132
[58B20]薬物療法:漢方製剤 134
[58B21]術前評価:術前評価の精度と効率の維持:検査過剰の危険性 135
[58B22]血管外科手術の麻酔:心血管系リスクの評価法 137
[58B23]術前合併症と対策:心血管疾患:不整脈:頻脈性不整脈 138
[58B24]脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔:脊髄くも膜下麻酔:合併症:脊髄くも膜下麻酔後頭痛 138
[58B25]麻酔器:パイプラインからのガス供給 139
[58B26]循環モニタリング:心電図:基本的心電図:心電図記録 140
[58B27]麻酔深度モニタリング,脳波:特定の薬物と臨床的な状況:麻酔深度評価の電気生理学的方法:自発脳波,
     BISモニタリン グ:他の麻酔深度評価法:瞳孔の変化,呼吸の変化 142
[58B28]神経学的モニタリング:術中神経生理モニタリング 143
[58B29]循環モニタリング:心内圧測定:肺動脈圧:混合静脈血酸素飽和度 144
[58B30]呼吸モニタリング:換気力学モニター:流量(流速) 145
[58B31]モニター・基本原理:光エネルギー測定:パルスオキシメータ:基本原理 147
[58B32]神経筋モニタリング:末梢神経刺激法:単収縮刺激,四連刺激,ダブルバースト刺激,
     ポストテタニックカウント 149
[58B33]小児麻酔:新生児・乳児の生理的発達:体温調節:褐色脂肪 151
[58B34]体温モニタリング:全身麻酔中の体温調節:低体温:体温低下の機序 151
[58B35]血液凝固モニタリング:活性化凝固時間 153
[58B36]体位:末梢神経傷害 154
[58B37]危機的出血への対応:危機的出血への対応ガイドライン:異型適合血輸血の適応  155
[58B38]輸血合併症:免疫学的機序によるもの,免疫学的以外の非溶血性副作用 156
[58B39]輸血合併症:免疫学的機序によるもの:TRALI 156
[58B40]栄養管理:各栄養素の発生熱量と呼吸商(RQ) 157
[58B41]成人心臓外科手術の麻酔:術前評価 158
[58B42]小児心臓外科手術の麻酔:各種手術 160
[58B43]中枢神経系:麻酔薬の脳血流と脳代謝率に及ぼす影響:静脈麻酔薬,吸入麻酔薬  161
[58B44]術前合併症と対策:腎・泌尿器疾患:慢性腎臓病(CKD):薬物投与 163
[58B45]産婦人科の麻酔:妊娠による生理的変化:消化器系の変化 164
[58B46]手術室の安全管理・環境整備:消毒法:各種消毒薬 165
[58B47]外傷患者の麻酔:中枢神経系の外傷:重症頭部外傷 166
[58B48]集中治療:感染,多臓器不全:主な病態:敗血症:septic shock 167
[58B49]血液:凝固因子:凝固因子欠乏と出血傾向 168
[58B50]術後管理:術後合併症:腎合併症:急性腎障害 169
[58B51]救急医療:中毒患者の評価と治療:有機リン中毒 170
[58B52]外傷患者の麻酔:脊椎と四肢の外傷:crush syndrome 171
[58B53]救急医療:心肺蘇生法:一次救命処置,二次救命処置:胸骨圧迫,心肺蘇生時のモニタリング 172
[58B54]救急医療:脳死:法的脳死判定:自発呼吸消失の確認:無呼吸テスト 173
[58B55]緩和:がん性痛の治療:薬物治療 173

●C問題
[58C1]術後合併症:中枢神経系合併症:認知機能障害 176
[58C2~3]呼吸モニタリング:換気力学モニター:コンプライアンス,気道抵抗 177
[58C2]気道内圧:最大吸気圧,プラトー圧,PEEP 178/
[58C3]肺コンプライアンス低下と対策 179
[58C4]呼吸モニタリング:カプノメータ:カプノグラムの波形:異常波形 180
[58C5]術前合併症と対策:内分泌・代謝疾患:甲状腺疾患 182
[58C6]気道管理:抜管:抜管の合併症 184
[58C7~8]外傷患者の麻酔:脊椎と四肢の外傷:頚髄損傷 185
[58C7]急性脊髄損傷:全身麻酔 186/[58C8]慢性脊髄損傷:脊髄くも膜下麻酔 186
[58C9~10]術前合併症と対策:心血管疾患:血栓症:深部静脈血栓症 187
[58C9]予防 188/[58C10]血液凝固モニタリング:トロンボエラストグラム 189
[58C11~12]神経学的モニタリング:術中神経生理モニタリング:運動誘発電位 191
[58C11]波形解釈 192/[58C12]対応 192
[58C13]小児麻酔:麻酔管理:麻酔導入 194
[58C14~15]神経ブロック:上肢の神経叢・神経ブロック:腕神経叢ブロック 196
[58C14]斜角筋間アプローチ:適応・禁忌・合併症・解剖と手技 196/
[58C15]斜角筋間アプローチ:適応・禁忌・合併症・解剖と手技 197
[58C16~17]整形外科手術の麻酔:各部位の手術:膝関節全置換術 198
[58C16]末梢神経障害 198/[58C17]特殊な病態:ターニケット:神経学的合併症 199
[58C18~19]腹部外科手術の麻酔:各種手術:肝腫瘍:肝臓切除術 200
[58C18]術式 202/[58C19]分離肺換気 203
[58C20~22]臓器移植の麻酔:移植手術の周術期管理:肝移植 204
[58C20]術前評価 205/[58C21]麻酔管理 207/[58C22]麻酔管理 208
[58C23~24]術前合併症と対策:心血管疾患:Brugada症候群 209
[58C23]治療 209/[58C24]診断 210
[58C25~27]胸部外科手術の麻酔:各種手術:縦隔腫瘍:縦隔腫瘍摘出術 211
[58C25]麻酔管理 212/[58C26]麻酔管理 213/[58C27]麻酔管理 214
[58C28~31]胸部外科手術の麻酔:麻酔法:一側肺換気 215
[58C28]一側肺換気中のトラブル 217/
[58C29]胸部外科手術の麻酔:事前評価:呼吸器系:肺機能検査 218/
[58C30]一側肺換気中のトラブル 218/[58C31]一側肺換気中のトラブル 219
[58C32~33]成人心臓外科手術の麻酔:術前評価:非侵襲的検査:心エコー図検査 220
[58C32]心機能評価 222/[58C33]治療 223
[58C34]成人心臓外科手術の麻酔:機械的補助:ペースメーカ 224
[58C35]救急医療:アレルギー:アナフィラキシー 225
[58C36]胎児評価:胎児心拍数陣痛図 226
[58C37~38]産婦人科の麻酔:無痛分娩:区域鎮痛の合併症:全脊麻 228
[58C37]診断 229/[58C38]管理 229
[58C39]産婦人科手術の麻酔:産科出血 230
[58C40~41]耳鼻科手術の麻酔:鼻・副鼻腔の手術:副鼻腔炎,NSAID不耐症 231
[58C40]診断 231/[58C41]治療 232
[58C42]脊髄くも膜下麻酔と硬膜外麻酔:硬膜外麻酔:合併症:硬膜外血腫 233
[58C43~45]術後痛管理:術後鎮痛法:硬膜外鎮痛法 234
[58C43]診断 234/[58C44]効果判定 235/[58C45]治療 236
[58C46~49]静脈麻酔薬:副作用と禁忌:錐体外路症状 237
[58C46]診断 238/[58C47]原因薬物 239/[58C48]治療 239/
[58C49]患者への説明 240
[58C50~51]集中治療:感染,多臓器不全:主な病態:敗血症(sepsis) 241
[58C50]診断 241/[58C51]治療 242
[58C52~53]緩和:がん性痛の治療:薬物治療 243
[58C52]オピオイド・スイッチング 244/[58C53]呼吸抑制 244
[58C54~55]緩和:がん性痛の治療:侵襲的治療:腹腔神経叢ブロック 245
[58C54]作用機序 245/[58C55]適応 246

■問題タイトル一覧 247

本書の使い方とねらい

本書は日本麻酔科学会第58回麻酔科専門医認定筆記試験問題(2019年度)に解説を加えたものである。麻酔科学領域の知識面を評価する筆記試験は,既出・類似問題が全体の約45%以上を占めるが,過去問題データベースからの精選問題を含めて,必ずしも容易なものではない。受験対策としては,・生理学や薬理学,解剖学,統計学などの基礎学力を普段から鍛えておく,・臨床的なトピックスを最新のジャーナルから求めておく(メタアナリシスやシステマティックレビューなど),・出題水準や傾向を把握するための過去問題の検討(5年間程度:ただし,選択肢内容や出題形式に手を加えられることが多くなった),に尽きるだろう。特に,後者においては,各設問に対して詳細な解説を加えた本書シリーズが受験準備に十分役立つはずであり,著者らが目標とするところである。
ところで,本書の構成は,第41回解説集以降,各選択肢の【解説】ならびに,必要に応じてその解説を補う【要点チェック】,【関連過去問題】,【正解】による単純なものとなっている。これは,読みやすさを優先し,本書を通読すれば一定の知識が得られるように配慮した結果であるが,今回についても,図・表(Millerʼs Anesthesia 9th ed.および克誠堂出版株式会社・PROFESSIONALシリーズから引用)を比較的多用しており,その詳細についてはそれぞれの原著を参考にしてほしい。

各問題の解説は,以下のような構成とした。

[問題番号]分類
各問題の分類は,麻酔科医としての標準的な研修手引きである日本麻酔科学会「麻酔科医のための教育ガイドライン第3版(2015年3月)」に可能な限り準拠した。しかし,この教育ガイドラインは必ずしも網羅的でなく,用語については麻酔科学用語集第5版との不一致が認められるため,本研究会独自の分類を示した箇所があることに注意されたい。

【解説】
それぞれの選択肢について,正誤および簡単な解説を加え,内容がほぼ同一であると思われる既出問題については,その問題番号を各解説の末尾に加えた。なお,公表された正解に対する疑問については“△”または“?”を付したが,最終的な判断は読者に委ねたいと考えている。また,設問文が否定形の場合,各選択肢が医学的に正しい内容であれば“○”,誤った内容であれば“×”とした点に留意いただければ幸いである。

【要点チェック】
選択肢解説からの発展的な内容や関連事項について簡単な概説を加えた。筆記試験問題の多くは,確立した根拠を重視する結果,標準的な教科書とされるMiller’s Anesthesia(第6版が「ミラー麻酔科学」として翻訳されている)に準拠している。しかし,解説内容や図・表は最新の第9版に基づくものが多く,理解を深めたい場合には,付されている出典ページ数を参考に原著を精読するとよい。

【関連過去問題】
関連過去問題は,第50回以降の問題について出題内容が比較的類似するものを選択した。この選択基準は必ずしも一定でないが,どのような傾向の出題が多く行われているか,読者の参考になると思われる。

【正解】
日本麻酔科学会の公表した正解を記した。これは,正解が不明,あるいは疑問視される問題については真の正解を記すべきであるが,学会公表の正解をそのまま掲載することにも受験対策としての意義があると考えたためである。

最後に,例年と同様に,巻末にはFAX送信書を加えた。問題公表から本解説書発刊までの時間的猶予は限られ,必ずしも十分な検討を尽くしたとは言えない。本解説書の今後の向上を目指す意味でも,是非,忌憚のないご意見・ご指摘をいただければ幸いである。

2020年3月

麻酔科専門医試験対策研究会