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検査値から考える周術期血液凝固異常

香取信之  編

B5判・234頁
定価(本体6,900円+税)2017年6月
ISBN978-4-7719-0485-9

【書籍名】検査値から考える周術期血液凝固異常
【品番コード】00485
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病態を把握するためにはどのような検査を行えばよいのか? その結果をどのように解釈すればよいのか?

本書では,凝固系・線溶系検査の測定原理とともに,その結果の解釈について取り上げました。
検査原理を理解するとともに,急性期血液凝固障害をどのように診断し,治療を進めるかという実践的な部分にも重点をおきました。

目次

I.総論

1 生体内と生体外の血液凝固は何が違うのか?(香取信之)
  A 血液凝固と血液凝固カスケード
   1 血液凝固カスケードの歴史/2 血液凝固カスケードと凝固検査
  B 生体内の血液凝固
   1 血管内皮細胞の働き/2 血管損傷部位での血液凝固
  C トロンビン制御機構
   1 アンチトロンビン(AT)/2 組織因子経路阻害因子(TFPI)/
   3 トロンボモジュリン─プロテインC(TM─PC系)/
   4 プロテインZ依存性プロテアーゼインヒビター(protein Z-dependent protease inhibitor:PZI)
  D 線溶系の活性化
   1 プラスミノゲンとプラスミノゲン活性化因子(PA)/2 プラスミン
  E 線溶の制御
   1 α2プラスミンインヒビター(α2-PI),またはα2アンチプラスミン(α2-AP)/
   2 プラスミノゲン活性化因子インヒビター1(PAI-1)/
   3 トロンビン活性化線溶阻害因子(TAFI)
  F 生体内の血液凝固

II.凝固系検査の測定原理と解釈

1 プロトロンビン時間(PT),活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)(五十嵐 達)
  はじめに
  A プロトロンビン時間(PT)
   1 測定原理/2 正常値
  B 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
   1 測定原理/2 正常値
  C 検査値の解釈・注意点
   1 PT,APTTの短縮/2 PTの延長/
   3 APTTのみの延長/4 PT,APTTの延長
  D 臨床的意義
   1 術前スクリーニング:硬膜外麻酔・脊髄くも膜下麻酔/2 術中検査
  E point-of-care(POC)モニター
2 アンチトロンビン(AT),トロンビン─アンチトロンビン複合体(TAT)(香取信之)
  A 凝固抑制因子の生理作用
   1 アンチトロンビン(AT)/2 プロテインC(PC),プロテインS(PS)
  B AT, PC, PSの測定原理
   1 ATの測定/2 PCの測定/3 PSの測定
  C AT, PC, PSの臨床的意義
3 凝固因子活性(山浦 健)
  A 検査の原理
   1 凝固因子の測定法/2 インヒビターの測定法/3 免疫学的方法
  B 検査結果の解釈
   1 凝固活性の測定の解釈/
   2 交差混合試験(クロスミキシングテスト:凝固因子インヒビター定性)の解釈
  C 生理作用
   1 第I因子/2 第XIII因子/3 第II因子,プロトロンビン/
   4 第X因子/5 第VII因子/6 第IX因子/
   7 第VIII因子/8 第V因子/9 第XII因子,第XI因子
  D 臨床的意義
   1 因子活性低下による臨床症状/2 先天性と後天性/
   3 凝固の亢進/4 治療
4 フィブリノゲン濃度(佐藤恒久,鈴木祐二)
  A フィブリノゲンとは
   1 一次止血と二次止血/2 フィブリノゲンの特徴
  B フィブリノゲンの異常値と測定の意義
   1 フィブリノゲンの濃度/2 濃度測定の意義
  C フィブリノゲン測定の実際
   1 フィブリノゲンをどのように定量するか/
   2 Clauss法(トロンビン時間法)/
   3 PT derived法(PT法,プロトロンビン時間誘導法)/4 その他の方法
  D フィブリノゲンのpoint-of-careモニター
   1 point-of-careモニターとは/2 フィブリノゲンの評価
  E 検査値の解釈:シミュレーションモデル
   1 検査値の活用/2 シミュレーションモデル
5 血小板機能検査(平方秀男)
  はじめに
  A さまざまな検査方法
   1 簡便な検査法/
   2 シェアーストレス下における血小板粘着・凝集を利用するもの/
   3 血液の粘弾性試験と組み合わせて評価するもの/
   4 特別な検査方法/5 血小板凝集計/6 特に興味深い検査機器
  B 血小板turnoverと血小板数
   1 血小板造血/2 turnover
  おわりに
6 全血凝固point-of-care testing:TEG(R),ROTEM(R),Sonoclot(R)(平裕二)
  はじめに
  A 周術期止血的輸血治療と全血凝固POCT
  B 全血凝固POCTの特徴
  C TEG(R)/ROTEM(R)
   1 測定原理:Hartertのトロンボエラストグラム/
   2 TEG(R) 6sを用いた血液凝固検査/
   3 ROTEM(R) sigmaを用いた血液凝固検査
  D Sonoclot(R)
   1 測定原理/2 Sonoclot signatureの読み方
  E 全血凝固POCTに基づく輸血アルゴリズムとガイドライン
   1 輸血治療の戦略/2 血液希釈の影響/3 血小板かフィブリノゲンか/
   4 止血治療アルゴリズム/
   5 輸血療法ガイドラインにおける全血凝固POCTの位置づけ/
   6 全血凝固POCTの限界と課題
  おわりに

III.線溶系検査の測定原理と解釈

1 フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP),Dダイマー(川島信吾)
  はじめに
  A 血管内での線溶作用
   1 一次線溶/2 二次線溶
  B FDPとDダイマーとは
   1 一次線溶分解産物/2 二次線溶分解産物
  C 測定法
   1 原理/2 ラテックス凝集試験/
   3 ラテックス凝集免疫比濁法(LAIA)/4 エバネセント波による蛍光免疫測定
  D 臨床的使用
   1 FDP/2 Dダイマー/3 評価基準/4 臨床的意義/
   5 DICの病型分類/6 Dダイマーの可能性/7 t-PAとプラスミノゲン
2 プラスミン─α2プラスミンインヒビター複合体〔PIC(PAP)〕(中山力恒)
  はじめに
  A 線溶系におけるPICの位置づけ
  B PICの測定原理
   1 なぜPICなのか/2 PICの測定方法/3 検査結果の解釈
  C PICの臨床的意義
   1 PICとDIC/2 PICと血栓・塞栓症

IV.周術期に遭遇する血液凝固異常と検査所見・治療

1 凝固因子欠乏症(小高光晴)
  はじめに
  A 症例提示
  B 疫 学
  C 各 論
   1 先天性血友病A・B/2 後天性血友病A/3 第三子欠乏症/
   4 第因子欠乏症
2 アンチトロンビン欠乏症,プロテインC/S欠乏症(香取信之)
  はじめに
  A AT欠乏症
   1 先天性AT欠乏症/2 後天性AT欠乏症
  B プロテインC欠乏症
   1 先天性PC欠乏症/2 後天性PC欠乏症
  C プロテインS欠乏症
   1 先天性プロテインS欠乏症/2 後天性プロテインS欠乏症
  D 症例提示
   1 術前/2 術中/3 術後
3 血小板異常症(中嶋康文)
  A 血小板の生理的機能と役割
  B 血小板機能異常症
   1 血小板無力症/2 ベルナール・スーリエ症候群/
   3 後天性血小板機能異常症/4 症状/5 診断・検査/
   6 治療
  C 先天性von Willebrand病
   1 背景/2 症状/3 検査所見/4 治療
  D 後天性von Willebrand症候群(acquired von Willebrand syndrome:AvWS)
   1 疫学/2 症状/3 診断/4 治療
4 播種性血管内凝固症候群(DIC)(奥田 淳)
  A 概 念
  B 原因となる基礎疾患
  C 発症機序
   1 敗血症/2 造血器悪性腫瘍・固形がん/3 血管性疾患
  D 病型分類
   1 線溶抑制型DIC/2 線溶亢進型DIC/3 線溶均衡型DIC/
   4 検査項目と検査所見
  E DIC診断基準と検査所見の特徴
  F 治 療
   1 遺伝子組換えヒトトロンボモジュリン/2 アンチトロンビン製剤/
   3 合成プロテアーゼ阻害薬/4 未分画ヘパリン/5 トラネキサム酸/
   6 輸血療法
  G 症例提示
   1 症例/2 解説1/3 その後の経過/4 解説2
  おわりに
5 外傷性凝固障害(船曵知弘)
  はじめに
  A 外傷における死の三徴
  B 外傷における凝固異常
  C 必要な外来検査
  D 鋭的損傷での凝固障害
  E 外傷凝固異常への対策と治療
   1 輸液に関して/2 血圧に関して/3 輸血に関して
  F 症例提示
   1 患者概要/2 病院到着後経過/3 解説
  おわりに
6 心臓外科手術に伴う凝固異常(佐藤正顕)
【症例】
  A 人工心肺開始後の止血凝固系
   1 血液希釈による希釈性凝固障害/2 消費性の凝固因子低下/
   3 プラスミン産生の亢進/4 血小板の変化(数,機能)
  B 人工心肺中の抗凝固管理
   1 ヘパリンのモニタリング:活性化凝固時間(ACT)について/
   2 ヘパリン抵抗性/3 人工心肺中のヘパリン抵抗性/
   4 ヘパリン抵抗性の治療
  C 人工心肺離脱後の止血凝固管理
   1 プロタミン投与後のACTの延長=プロタミン追加投与?/
   2 血液弾性粘稠度検査(ROTEM(R),TEG(R)を用いた検査)/
   3 凝固因子低下の治療/4 線溶亢進の診断と治療/
   5 ヘパリンのリバウンド現象/6 プロタミンの凝固阻害作用/
   7 血液弾性粘稠度検査を用いた止血治療アルゴリズムの使用
7 産科播種性血管内凝固症候群(DIC)(角倉弘行)
  A 産科DICの原因
  B 産科DICの診断
  C 産科DICの治療
  D 症例提示
   1 癒着胎盤(希釈性凝固障害)の一例/2 羊水塞栓(消費性凝固障害)の一例
8 ヘパリン起因性血小板減少症(前田琢磨)
  はじめに
【症例】
  A HITの病態
   1 HITは血栓が問題である/2 HITの出血はまれ/
   3 HIT抗体は抗PF4─ヘパリン抗体
  B HITの診断
   1 HITの診断は難しい/2 診断
  C 治 療
  D 心臓血管外科手術が予定されるHIT患者における対応
   1 HIT患者の心臓手術の方針決定に必要な知識は何か
   2 アルガトロバンで人工心肺を回すことの地獄
  おわりに
9 薬剤性凝固障害:抗凝固薬(ワルファリン,ヘパリン類,抗トロンビン薬,抗Fa薬)および抗血小板薬(市川順子)
【症例】
  はじめに
  A 抗凝固薬
   1 アンチトロンビン(AT)依存性抗凝固薬/2 AT非依存性抗凝固薬
  B 抗血小板薬
   1 TXA2合成阻害薬/2 ADP受容体拮抗薬/
   3 抗血小板薬のモニタリング
  C 薬剤性凝固障害のリスク評価法
  D 待機的手術における抗凝固薬,抗血小板薬の休薬について
  E 薬剤溶出性ステント(DES)留置後の抗血小板薬休止とステント血栓症との関連
  F DOACと腎機能

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